『カップボードの設計1「部屋に合う家具の寸法を決める」』

設計の仕方

こんにちは。2年前に作ったカップボード(食器棚)を紹介したいと思います。

トリマー(溝を掘る電動工具)使って加工したり、引き出し丁番をつけて扉を作りました。

作っている期間は、本当に楽しくて楽しくて~( ´∀` )ワクワクが止まりませんでした。

皆さんに家具作りの楽しさが伝わるように分かりやすく説明していきたいと思っています。

家具作りをやってみたいけど設計をどう考えて良いか分からない方や加工の仕方など詳しく説明していきたいので参考にして頂けたらと思います。

 

カップボードを作ろうと思ったきっかけ

  • お盆やオーブンの天板、木の板など、収納するスペースが欲しいということ。
  • 打放しコンクリートの壁の柱にピッタリの幅の家具があったら素敵だな~と妄想して、自分のイメージしている物と同じようなカップボードを作ってみたかった。

 設計の仕方

幅、奥行き、高さの決め方

幅のサイズは打放しコンクリートの柱のサイズにします。柱の幅とピッタリのカップボードが欲しいからです。
天板は少し大きくすることで柱に設置した時にカップボードが少し強調されてオシャレに見えると思いました。

奥行のサイズはお盆や天板、木の板を入れたいので事前に収納したいものを計って置き、奥行のサイズを決めていきます。

高さの決め方は、打放しのコンクリートの柱のどの辺りまでカップボードの高さがあるとデザイン的に素敵に見えるかを意識して決めました。

 


                               図1

※18mm厚のパイン集成材を使用する事が前提で設計しています。

ピンクは側板です→388㎜(38.8㎝)×832㎜(83.2㎝)

茶色は天板です→410㎜(41cm)×630㎜(63cm)天板は本体から横に15㎜(1.5cm)本体から前に12㎜(1.2cm)本体から後ろ(緑の丸)は10㎜(1cm)壁の下に幅木があるため少し大きめにしておかないと隙間が出来てしまう理由です。

↑のオレンジの丸は幅木です。赤丸は天板を少し大きくすることで壁にピッタリと接地できます。

 

青色は打放しコンクリートの柱の幅の寸法です。

引き出しの空間と中の棚について

左が真横から、右が真正面から見た図です。

ピンクについて、天板の下に引き出しを作ってしまってもいいのですがパイン材の厚み分(18㎜)ある方がデザイン的に素敵だと思ってつけました。
30㎜(幅)×564㎜(横)の棒状にカットします。

黄色377㎜(奥行)×564㎜(横)の板を2枚です。

水色は可動棚にします。可動出来る部分は三段にして、棚は357㎜(奥行)×563㎜(横)の板を2枚にします。可動棚の棚なので横の長さは1㎜短くします。扉はインセットにする設計なので、奥行の長さを20㎜短くしてあります。※可動棚の作り方は別のページで紹介します。

 

インセット扉ってなに?

側板、天板、底板の中に納まる扉の事です。反対に側板、天板、底板がかぶさる扉はかぶせ扉と言います。インセット扉とかぶせ扉の違いは扉の厚み分、中の奥行きの寸法が変わってきます。インセットは扉が中に納まるのでかぶせ扉で設計する場合と比べると収納できる奥行きが浅くなります。

カップボードをインセット扉にした理由はデザインです。


 

図3はカップボードの裏側の設計になります。トリマーを使って側板、天板に幅4㎜深さ4㎜の溝を作り、4㎜のべニアをはめ込みます。
なので背板となるべニアの寸法は横は564㎜+4㎜+4㎜なので572㎜。高さは832㎜+4㎜なので836㎜となりますが、1㎜短くしておくことで逃げが出来て組みやすくなるの【横幅は571㎜】【高さ835㎜】にします。図2茶色の矢印は側板の後ろから7mm残して幅4㎜べニアがある設計になっています。
背板を厚みのある材で作ると家具が重くなるので厚みの薄いべニアを使用する事をオススメします。べニア材はお値打ちなのでコストも削減出来ます。

トリマーってなに?

簡単に説明をすると正確に溝が掘れる電動工具です。電動ドリル、丸ノコはDIYをやらない方でも名前だけは知っていると思いますが、トリマーはそこまで知名度がないように感じます。丸ノコは扱いが慣れていないとキックバック(木材に木が挟まり丸ノコが暴れ回ってしまう現象)が起こったり、力も結構いるので女子にとっては大変だし怖いと思います。トリマーは丸ノコより小型なのでそこまでは危険ではないと個人的には思っていて、女子でも扱いやすいと思います。カインズは店舗にもよりますが、トリマーを借りる事(工具のレンタル)が出来ます。最長1週間借りる事が出来きるので購入するか迷っている場合は利用してみる事もお勧めします。

扉のサイズと底板の下の飾りのサイズ

 

ピンクは扉になります。左右の扉の横幅をを1㎜短くしておくことで開閉しやすくなります。縦も上下1㎜短くしておきます。
なので、281㎜×601㎜が2枚になります。

水色は正面の飾り板のサイズです。70㎜×564㎜の材を用意しておき、跡から糸鋸で図のような形を作っていきます。

引き出しの前板のサイズ

ピンクは引き出しの前板のサイズです。上下、左右を1㎜短くしておきます。
縦103㎜×横562㎜です。

※引き出しの中の材木の種類は、湿気などで膨張したりしない材を選ぶ必要があります。パイン集成材は湿気などで木が伸び縮みしてしまいます。引き出しの中の材は軽い木材や柾目の木材を選びます。今回はファルカタ合板を使用しました。

必要な寸法のまとめ (パイン集成材)

天板【410㎜×630㎜】  側板【388㎜×832㎜】2枚

天板の下の材【30㎜×564㎜】

底板と引き出しの下の棚板【377㎜×564㎜】2枚

棚板【357㎜×563㎜】2枚   扉【281㎜×601㎜】2枚

底板の下の正面の飾り板【70㎜×564㎜】

引き出しの前板【103㎜×562㎜】

 

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