車中泊用ベッドキッド&車内収納椅子作り「収納椅子取っ手作り」

加工方法

 

(1)取っ手作り「墨付けと寸法」

↑の写真の用に墨付けしていきます。

トリマーで側板の上の小端面にストレートガイドを当てて取っ手部分を掘っていきます。

側板の上の側面から50㎜空けたところに、幅100mm×23mm 深さ4㎜の穴を3回に分けて掘っていきます。掘った面の上から8㎜の所は深さ8㎜で掘っていきます。8mm部分の所を深く彫る事で手がかかりやすくなり持ちやすくなる為です。

(2)取っ手作り「ストレートビットとストレートガイドのセッティング」

4工程に分けてセッティングしていきます。

1工程目 プレートから8㎜のストレートビットを4㎜出して、ストレートガイドから50㎜空けた所にストレートビットがくるようにセッティングします。

↑プレートからストレートビットを4mm出す。

↑ストレートガイドから50mm空けてセッティングする。

2工程目 プレートから8㎜のストレートビットを8㎜出して、ストレートガイドから50㎜空けた所にストレートビット(1工程目と同じなのでストレートガイドは動かさなくて良いです)がくるようにセッティングします。

↑プレートからストレートビットを8mm出す。

↑ストレートガイドから50mm空けてセッティングする。

3工程目 プレートから8㎜のストレートビットを4㎜出して、ストレートガイドから58㎜空けたところにストレートビットがくるようにセッティングします。

↑ストレートガイドから58mm空けてセッティングする。

4工程目 プレートから8㎜のストレートビットを4㎜出して(3工程目と同じ深さなので変えない)、ストレートガイドからストレートビットまでの長さが73㎜納まるようにセッティングします。

↑ストレートガイドからビットの端まで73mmでおさめる用にセッティング

↑の図はストレートガイドからビットの距離感を表すイメージ図です。青色マーカーで引かれた数字部分の事になります。

※トリマーで綺麗に掘れる最大の深さは4㎜です。

(3)取っ手作り「トリマー加工手順」

1工程目 プレートからストレートビットを4mm、ストレートガイドとビットの間を50mm空けて彫る。

2工程目 プレートからストレートビットを8mm出して、ストレートガイドからビットの間を50mm空けて彫る。

3工程目 プレートからストレートビットを4mm出して、ストレートガイドからビットの間を58mm空けて彫る。

4工程目 プレートからストレートビットを4mm出して、ストレートガイドからビットが73mmに収まる用に彫る。

(4)取っ手作り「トリマー加工する時のポイント」

8個の収納椅子の側板材に加工するので全部で16枚あります。ストレートガイドからビットの長さやビットの深さをその都度セッティングすると作業効率が落ちてしまうので、1枚づつ完成させるのではなく、1工程×16枚で進めていく事をお勧めします。工程とは上の取っ手作り ストレートビットとストレートガイドのセッティングの事です。

例えば、最初にビットの深さはプレートから4㎜出して、ストレートガイドから50㎜あけた所にビットをセッティングしたら、16枚分同じ個所を掘る事になります。同じ作業を繰り返す場合に気を付けなくてはいけないことは、ストレートガイドのネジが緩くなって距離が変わってしまうことがあるので、スコヤを使ってずれていないかの確認をして下さい。

セッティングした時の正確な深さを掘るためにはプレートから浮かせないで掘る事がポイントになります。しかし、余りにも強い加重をかけてスライドさせるとプレートが動いてしまう事があるので気を付けて下さい。

木材の端からスタートして掘る場合はトリマーの電源を入れてすぐにプレートと木材を密着させて掘っていけば良いのですが、今回の用に木材の中に溝を作りたい場合、初めからセッティングした深さで掘ろうとするとトリマーに負担がかかってしまい綺麗に掘る事が出来きません。ストレートガイドの距離は保ちながら徐々に動かしてプレートと密着させていく事をお勧めします。

木材の中に溝を掘りたい場合は墨付けした所の内側から後ろに向かって線まで堀り始めて、トリマーに助走をつけていくイメージで掘ります。
(↓掘り初めのイメージ図です)赤矢印はトリマーを動かす方向です。

墨付けした線よりはみ出して掘らないで下さい。後から掘った部分の縁はノミで加工していくので掘りすぎてしまうと取っ手の形が乱れてしまうのからです。作業していると何処まで掘っているのか見にくく、ビットの形も丸型なので分かりにくいですが墨付けした枠内で納めることで取っ手の縁の仕上がりが綺麗になります。
(↓墨付けした枠からはみ出さないで彫るイメージ図です)赤丸で囲まれた部分をトリマーで掘るときははみ出さない用に意識して掘ってください。

(5)取っ手作り「ノミと玄能で縁を掘る」

左右の縁はトリマーで掘れていないのでノミと玄能を使って掘っていきます。ノミは平たい面を外に向けて垂直を保ちながらノミの頭を玄能で叩いていきます。

↑ノミを垂直にしながら縁を仕上げる

(6)取っ手作り「やすり掛け」

仕上げに紙やすりで仕上げて綺麗にしていきます。取っ手の部分は手が触れる所なので念入りにやすり掛けすると良いと思います。350番位でかけた後600番の細かい目で仕上げていきます。針葉樹合板はささくれになりやすい材なので600番を中心に使っていくと綺麗に仕上がります。手がかかりやすい用に8㎜の深さと4㎜の深さの境目の角は念入りにかけておくといいです。紙やすりをくしゃくしゃにすると、取っ手のカーブの角などはかけやすくなります。

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