車中泊用ベットキッド&車内収納椅子作り「鬼目ナットの取り付け方法」

加工方法

 

(1)鬼目ナットの取り付けの基本的な流れ

①鬼目ナットとは

↑こちらが鬼目ナットになります。黒いL型のものは六角レンチです。

取付方法は穴をあけて鬼目ナット六角レンチで締め入れていきます。鬼目ナットを使えばボルトで組むことが可能になります。ボルトの径のサイズで選ぶ鬼目ナットも違ってきます。今回はM6サイズ、M5サイズのボルトの鬼目ナットを使用しました。長さも色々あり、木材の厚みによって変えていきます。↑の写真は中央天板の赤松材(厚み30mm、40mm)に入れるので20mmの長さの鬼目ナットを選びました。車内壁側部材も鬼目ナットを利用して取り付け、取り外しが出来る用にしました。15㎜の厚みの合板に入れるので、13㎜の鬼目ナットを選びました。

その他にツバあり、ツバなし、今回はツバなしを選びました。

②チョウボルトについて

↑こちらがチョウボルトになります。

チョウボルトはドライバーを使わなくても締める事が可能なので、取り外しが楽になります。
チョウボルトの径のサイズや長さはサイズが豊富なので用途に合わせて選ぶ事ができます。

気をつけなくてはいけない事は普通のボルトと違い頭の径が大きいので取り外す時、木材に当たってしまわないか考えなければいけな事です。

③鬼目ナットを入れる作業 下穴を空ける

↑こちらは購入した鬼目ナットの商品の裏に表示してある写真です。

鬼目ナットの径のサイズによって、下穴の大さが変わってきます。商品の袋などに下穴の径のサイズが書いてあるのでそれを参考にすると良いです。M5サイズでしたら7.7~8.0 M6サイズでしたら8.7~9.0と書いてありました。ドリルビットは0.1㎜単位で売っていないので7.7㎜や8.7㎜の物を購入することは難しいです。M5でしたら8㎜M6でしたら9㎜のドリルビットで問題なく取り付けられるます。

④鬼目ナットを入れる作業 ボール盤で貫通穴を空ける

ボール盤で貫通穴を空けている写真

ボール盤とは木材や鉄などに正確に穴をあけられる電動工具になります。リルドライバーやインパクトドライバーだけでは直角に穴を空けるのは難しいですが、ボール盤を使用すれば正確な穴をあける事が出来ます。購入すると場所を取るし値段も高いですが、ホームセンターで貸して貰える場合があるので、上手く活用すると良いです。ボール盤に取り付けるビットはドリルドライバーやインパクトドライバーで使っているビッドで大丈夫です。ボール盤を使わなくても、ドリルガイドでも正確に穴をあける事が出来ます。

⑤鬼目ナット入れる作業 六角レンチで締め入れる

↑鬼目ナットを六角レンチで締めている写真

鬼目ナットの径のサイズで六角レンチサイズも変わります。M5でしたらレンチサイズはM6でしたらレンチサイズはなので取り付ける前に用意しておいてください。レンチで締める前に鬼目ナットに爪楊枝を使ってボンドを塗ると頑丈に取り付けられます。ボンドを塗りすぎるとレンチで締めた時に鬼目ナットと木材の隙間から出てしまうので、少量で十分です。ボンドが鬼目ナットの中に入ってしまうとボルトで締めにくくなってしまったりするので気を付けて下さい。


(2)前板と中央天板を固定 赤松材に鬼目ナットを入れる

↑赤松材に鬼目ナットを入れた写真

①前板と赤松材に9㎜の貫通穴をあける為の寸法

前板・・・穴をあける位置は上から30㎜、左側を基準に差し金を当てるようにして、左右100㎜空けた所に2か所十字で記しておきます。

赤松材・・・30㎜×40㎜の赤松材です。40㎜の面上から30㎜、前板と赤松材を合わせた時に前板の左側面に重なる方から差し金を当てて、左右100㎜空けた所に2か所十字で記しておきます。

↑前板と中央天板(赤松材)を鬼目ナットとチョウボルトで固定する図面

実際に墨付けしていく時は、赤松材と前板が重なる面で上下左右どちらか基準を合わせていきます。鬼目ナットを取り付ける場合の墨付けの仕方は下の『テーブル用 中央天板の赤松材に鬼目ナットを入れる墨付け』で詳しく紹介してますのでそちらを参考にして下さい。

↑中央天板を前板に固定しない時のチョウボルトは赤松材側に締めてしまっておけるようにします。

チョウボルトは30㎜を使用します。赤松材の厚みも30㎜なので赤松材から出てしまう事はなくピッタリと収まるようにします

②前板と赤松材に穴をあける

前板に穴を開けている写真

前板と赤松材をチョウボルトで組んだ時、赤松材の厚みは30㎜なので20㎜の鬼目ナットが丁度いいと思います。ホームセンターで20㎜の鬼目ナットはМ6サイズでしたので、9㎜の貫通穴をあけます。正確に穴開けする為にはボール盤を使用する事をお勧めします。

(3)車内壁側部材と後板を固定 合板に鬼目ナットを入れる

↑後板に鬼目ナットを入れる

①車内壁側部材と後板に8㎜の貫通穴をあける為の寸法

車内壁側部材(50㎜×後板の横幅の部材)・・・上から30㎜の所で、左右端から30㎜、後板横幅の中心の三か所

後板・・・上から30㎜の所で、左右端から30㎜、後板横幅の中心の三か所

鬼目ナット・・・13mm

↑後板と車内壁側部材を鬼目ナットで固定する場合の寸法図

墨付けする場合は後板と車内壁側部材が合わさる面の上下左右のどちらかに合わせて基準を決めてください。横の墨付けは基準を差金を0mmに合わせてから動かさないで、墨付けしたい場所から差金0mmで計る用にしてください。差金を動かしてしまうと長さがずれてしまう可能性がある為です。
※詳しい墨付けの仕方は下の『テーブル用 中央天板の赤松材に鬼目ナットを入れる墨付け』に詳しく紹介してあります。

②車内壁側部材と後板に貫通穴をあける

後板にM5サイズ13㎜の鬼目ナットを締め入れるので、ドリルビットは8㎜をしようします。ボール盤で穴開けする事をお勧めします。赤松材に貫通穴をあけるよりは材の厚みが薄いので楽にあけられると思います。車内壁側部材にも同じように8㎜のドリルビットで穴をあけます。

(4)テーブル用 中央天板の赤松材に鬼目ナットを入れる

↑鬼目ナットを使用して、中央天板の繋げててテーブルにする寸法図

中央天板の4枚中3枚はチョウボルトで締めてちょっとしたテーブルにしようと思いました。

鬼目ナットを入れる赤松材はビスで固定する面を変えて、材の厚みを40㎜にします。テーブルとして中央天板同士繋げる場合、赤松材同士をチョウボルトで締める事になるのでチョウボルトの長さは40㎜ないと締める事が出来ません。

↑テーブルとして利用しない時はチョウボルトを赤松材の裏から締めて保管出来るようにしたい為、チョウボルトの長さは鬼目ナットが入っている赤松材(40mm)と同じにします。
※中央の赤松材(40mm)だけ面を変えて組んでいるのはチョウボルトを収納する為です。

①テーブル用 中央天板の赤松材に鬼目ナットを入れる墨付け

中央天板の赤松材は315mmを8本用意して、そのうち4本 〈A.B.C.D〉にチョウボルトで固定する為の穴を空けます。鬼目ナットを入れる為の穴(オレンジ色で塗られている部分)は〈B.C〉になります。墨付けをする面はチョウボルトで締めた時に赤松材同士が重なる面に十字の印をつけます。

↑中央天板をビス組した時に赤松材と合板が接する所(赤線)から下に15mmの所に墨付けします。ビス組した時をイメージして同じ方向から墨付けをすることによって穴がずれてしまう事を防ぐ事ができます

縦の印は、鬼目ナットで固定する時の木材同士が重なる面の角(青線赤線の直角)を基準に差金を当てて墨付けしていきます。

注意しなければいけないことは差金を動かさないで印をつけていくことです。青線赤線の直角部分を基準にして1つ目の穴32mm、2つ目の穴283mmと墨付けします。
 

なぜ、このように墨付けしなくてはいけないのかというと、差金を動かして印をつけたい所の間隔を測っていくと寸法がずれてしまう可能性があります。あと、赤松材の長さが1mm,0,5mm違う場合があります。差金を動かして測ると木材自体の長さが違う為、穴が空く位置も若干変わってしまいます。穴の位置がずれるとチョウボルトで締めた時にずれてしまう事になります。

↑オススメしない墨付けの仕方はの黄緑枠で囲われた部分になります。青線赤線の直角部分から32mmに墨付けし、そこから差金を移動させて251mmに印をつける方法です。Dの用な印の付け方は穴の位置がずれてしまう可能性があります。

実際に墨付けしていくと、基準が何処だったのか分からなくなってしまいます。間違えてしまう事を防ぐ為に、マスキングテープを使って基準になる所(青線赤線)に印をつけておくと良いと思います。色違いのマスキングテープを使うのも更に分かりやすくなり、間違えてしまうリスクを減らす事が出来ます。

②テーブル用 中央天板の赤松材に穴をあける

テーブル用の赤松材に入れる鬼目ナットはМ6サイズの20㎜を使用します。なのでドリルビットの径は9㎜で穴をあけます。ボール盤を使用すると正確に穴を空ける事が出来ます。

(5)チョウボルトをぺイントする

今回、前板と中央天板の固定にM6サイズ、後板と車内壁側部材の固定にM5サイズ、中央天板のテーブルの固定はM6サイズのチョウボルトを使いました。外した時に分かりにくくなってしまうと思ったので、M5サイズのチョウボルトだけ100円ショップのペンキを塗りました。チョボルトに塗ると使っていると直ぐに剥げてしまうのでプライマーを塗ってからブラックに塗りました。100円ショップの塗料は少量でお値段も安いので、使用量が少なくて済む場合は活用すると便利です。プライマーとブラックの塗料で200円で済みました。塗装してから乾かす時は発泡スチロールに刺すとチョウボルトを立たせる事が出来るので、オススメです。

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