車中泊用ベットキッド&車内収納椅子作り「墨付けと下穴あけ加工」

加工方法

 

(1)木材を合わせてみる

↑設計で出した寸法を元に木材をカットした後、木材を合わせて確認していきます。墨付けをする前にカットした木材の寸法を確認する事は大事です。合わせてみて寸法が本当に会っているのかの確認がしっかり出来ます。

その時に、何処にビスを打つか決めます。木材を合わせながら決めていった方がイメージが湧きやすいです。ビスを打つ場所を決める時に気をつけなければいけない事はビス同士が当たってしまわないかです。特に箱の角の部分は気をつけなくてはいけません。ビスの長さも決めます。ビスの長さは木材の厚みの2倍位の長さを基準にして下さい。今回、15㎜の材を使用したのでビスの長さは28㎜を使用しました。

↑の写真は底板をビスで固定する時に、ビズ通しが当たってしまわないか確認しています。

(2)マスキングテープで部材を分かりやすくする

↑マスキングテープを使って木材に部材の名称裏表が分かるように印をつけます。

マスキングテープを使って分かりやすいように印をつけておくと、今後の作業ミスが軽減されます。木材は綺麗な面もあれば見栄えがしない所もあります。一番目に付く所は、綺麗な面にしたいので表裏面が分かるようにマスキングテープを貼っておきます。マスキングテープに部材の名称を書いておくと分かりやすいです。マスキングテープは色んな色の物を用意しておくと良いです。ホームセンターの塗装コーナーに売られている場合が多いです。

↑の木材の写真の用に目玉の様な柄だとあまり見栄えが良くないので、組み立てた時になるべく目に入らない面にくるようにします。

(3)CADでダボ穴を空ける箇所を決める

CADでダボ穴の場所を決めなくても作れますが、8個の収納椅子を作るので墨付けする箇所が沢山あります。なので、図面上でダボ穴を空ける所を決めておいた方が作業スピードが上がります。墨付け用の図面を作成する時に工夫していることは、実際に差し金を当てた時に直角の0㎜~ダボ穴の箇所の寸法を1つ1つ出しておくことです。(黄緑色の寸法差し金を移動させずに墨を入れる事が出来る為、作業スピードも上がりますし、正確に墨付け出来るようになります。

木材の厚みが15mmなので木材の端から7.5mmの所にビスを打つのが理想ですが、切りが悪い為差金の上下を端から『赤丸8mm』空けて黄緑色の寸法を墨付けしていきます。

(4)鬼目ナットを入れ込む所の穴の墨付け

ビス組のダボ穴は1㎜2㎜ずれていても問題ありませんが鬼目ナットを入れる為の墨付けは正確に入れなければなりません。鬼目ナットを入れる材とチョウボルトで締める材をの穴を空ける箇所が同じになっていないといけないので、チョウボルトで締めた時に赤松材と前板が、赤線青線同士ピッタリと重なる用に墨付けしていきます。

赤線青線の直角と差金の直角に合わせて、差金(0mm)を基準にして黄緑色の寸法を墨付けしてい来ます。

(5)木材に墨付けしていく

CADで作成した墨付け用の寸法図をコピーして、それを元にシャープペンで書いていきます。十字に墨付けしていきます。

木材は消しゴムで消えにくいので最小限で墨付けする方が仕上がりが綺麗です。特に合板は一度書いてしまうと消えにくくなってしまいます。

(6)ダボ錐でダボ穴を加工する

↑8mmのダボ錐用のドリルビットでビスの頭が埋まる用にします。

ドリルビットはダボ錐用の物を用意するのをお勧めします。普通のドリルビットとの違いはダボ穴の底が平らに仕上がる事です。ダボ穴を深く開けたくない時は特にお勧めです。深くダボ穴を開けなくてもビスの頭を綺麗に埋める事が出来ます。今回、中央天板部分とその他目に付く場所にはウッドパテでビスを隠していきました。ウッドパテを使って穴を埋める場合は浅い穴の方がパテの量と乾く時間も短縮できます。

ビスの径は8㎜の物を使うのでダボ穴は8㎜以上のドリルビッドを選びます。厚みが15㎜の合板に約中心の8㎜の所にビスを打つと、8㎜のダボ穴ドリルだと残りしろが4㎜、9㎜のダボ穴ドリルだと残りしろが3.5㎜、10㎜だと残りしろが3㎜針葉樹合板は穴を空けるささくれ部分があり、場所によっては木材がはがれてしまう事があるので残りしろが多い方が綺麗な穴を作る事が出来ます。

↑使用するドリルビットで端から穴までの残りしろの寸法が変わる

↑ダボ錐でビスの頭を埋める穴を作る

(7)ダボ穴に下穴を空ける

下穴は径3㎜のドリルビットを使います。下穴をあける事で箱を組むときに正確にビス組出来るようになります。端材を下に敷いて、ドリルビットに、下穴をあけたい材の厚みにマスキングテープで印をつけると机や床を傷つける心配がなくなるので、作業効率があがります。

(8)やすり掛けする

↑600番の紙やすりです

針葉樹合板はささくれ部分が多いので番の細かいやすりの方が綺麗に仕上がります。なので、600番をメインに使用します。深いささくれ部分がある時は120番や320番を使います。ビス組する前のやすり掛けは木材の角をとっては寸法が変わってきてしまうので気を付けます。紙やすりを端材などに巻き付けて木口、小端面に対して平行にかけていきます。コンパネは針葉樹合板と違ってささくれ部分がないので320番で軽くやすり掛けしていきます。

↑木材に巻き付けて小口面を平行にやすり掛けする。

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